コンビニエンスストア料金代理収納(以下、コンビニ収納代行)
コンビニエンスストアの公共料金等の代金収納に利用されているバーコードの規格はJANおよびEAN-128ですが、2006年6月以降はEAN-128に一本化されます。EAN-128はCODE128に基づいた規格で、データの項目、桁数およびバーコードの種類を標準化し全世界で共通利用することを目的に制定されました。 コンビニ収納代行におけるEAN-128の仕様については財団法人流通システム開発センター流通コードセンターより発行されている「UCC/EAN-128による標準料金代理収納ガイドライン」に目を通されることをお勧めします。
このバーコード規格は、60mm以内に43文字+モジュラス10を表現するという大変密度の高いバーコードで、精度の高いバーコードの生成を求めています。
パソコン用プリンタでコンビニ収納代行用EAN-128を印字する際の注意点
- プ リンタの印字は点の集合です。例えば600DPIの解像度のプリンタではこの点の大きさが1/600Inchになります。この最小単位を1ピクセルといい ます。理屈では1ピクセルの線の幅は600DPIでは0.042mm、360DPIでは0.071mm、300DPIでは0.085mmとなります。しか し実際にはこのとおりにはならず誤差が発生します。
- インクジェットプリンタでは紙質にってインクのにじみが変わります。
- レーザープリンタはトナーを静電気でドラムに付着させ、熱で紙に定着させます。ドラムの回転方向にトナーがおしつけられるため、誤差が大きくなります。バーコードの向きはバーがドラムの回転方向と垂直になるようにした方が誤差が少なくなります。
- レーザープリンターは、トナーが少なくなると密度、解像度低下がおきます。さらにプリンターによってはトナー残量により印字文字を微妙に補正調整する機能をもっているプリンターが存在します。
- プリンタによってはデバイスドライバの設定で高速印字モードがありますが、これはドットを間引くことによって実現しています。したがってこれの選択は誤差をより大きくします。
シーオーリポーツとバーコード
シーオーリポーツのバーコードオブジェクトは、標準では設計したバーコードオブジェクトの枠に収まる最大のバーコードを自動的に生成します。出力したいコードを文字列としてプロパティにセットするだけで簡単にバーコードを出力することが可能です。
しかし、この「枠サイズ内で最大」モードはバーコードの規格通りにバーとスペースの幅をピクセル単位で設定します。補正は行ないませんので、出力されるバーコードの精度はあまり高くありません。精度を上げるため、シーオーリポーツのバーコードオブジェクトでは簡易微調整機能とバー幅個別詳細設定機能を用意しています。