「シーオーリポーツ Ver.9」はActiveX版のプログラム制御型帳票ツールです。
帳票レイアウトを設計するための『フォームエディタ』と、VB.NET、C#等のプログラム言語から利用し、帳票の印刷、独自形式の帳票ファイル、PDF、TIFF等の出力を行なう『描画コントロール』、独自形式の帳票ファイルをプレビュー・印刷するための『ビュアー』『ビューコントロール』で構成されています。
製品名 | 概要 | |
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シーオーリポーツ Ver. 9 | Standard Edition | 文字コードにS-JISを採用したEdition。Ver.7と互換性のある製品。 EAN-128、QRコードなどのバーコード印刷のほか、 HOS独自形式、PDF、TIFFでの電子帳票出力機能を装備。 スタンドアロン環境向き。 |
Professional Edition | 文字コードにUNICODEを採用したEdition。 クライアント/サーバでの利用に対応。EAN-128、QRコードなどのバーコード印刷のほか、 HOS独自形式、PDF(暗号化)、TIFFでの電子帳票出力機能を装備。 |
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Enterprise Edition | 文字コードにUNICODEを採用したEdition。 webサーバでの印刷、web帳票配信機能に対応。Professional Edition の機能に加え、Javaインターフェース(JNI)、PDFへの外字埋め込み機能、XML形式ドキュメント出力、ログ出力機能を装備。 |
特長
多彩な機能を提供する開発環境
シーオーリポーツは開発者の負担を軽減させるためのさまざまな機能をご提供しています。
web帳票アプリケーションの開発
Enterprise Edition では、シーオーリポーツサービスや、ActiveX版ビューコントロール・.NET版ビューコントロール等を使用してweb帳票アプリケーションの開発が容易となります。
柔軟なライセンス体系
開発ライセンス
直接的/間接的に関わらず、シーオーリポーツ製品の機能を組み込んだアプリケーションを作成する際に必要となるライセンスです。 開発ライセンスは開発担当者1名に1ライセンス必要です。ランタイムモジュールを再配布する権利を含みます。
ランタイムライセンス
シーオーリポーツはフォームエディタを除く各種ランタイムモジュールを、作成した帳票アプリケーションと共に使用許諾契約書にしたがって自由に再配布することができます。
主な機能
フォームエディタ
帳票レイアウトを作成するためのグラフィックエディタです。
マウス操作で帳票設計を簡単に行なうことができます。
多彩な描画機能を持ち、グラフィックツールのような操作性により帳票レイアウト作成を簡単に行なうことができます。
バーコード
EAN-128やカスタマバーコードなどのメジャーな1次元バーコードはもちろんのこと、 QRコードやPDF417バーコードといった2次元コードも出力できます。
シーオーリポーツ独自の描画方法を採用することで、バーコードフォントや専用プリンタは不要です。 プリンタドライバの解像度に適したバー幅・間隔を自動計算するため 、精度の高いバーコードを簡単に作成できます。バー幅、スペース幅を個別に設定することも可能ですのでコンビニ収納代行用のEAN-128の様に高い精度を要求されるバーコードをパソコン用プリンタで出力することも可能です。
レイヤ機能
ひとつのフォームファイル内に複数のレイヤが定義できます。
複写式の納品書・請求書・受領書のように少しずつ異なる帳票レイアウトも、 共通部分と相違部分を別々のレイヤ上に設計することにより、ひとつのフォームファイル内で簡単に作成できます。TWAINに対応しているので既存の帳票イメージをスキャナで読み込んで再利用することも可能です。
XML対応
フォームファイルと帳票ファイルはXML対応し、またフォームファイルは仕様を公開しています。
アプリケーションからフォームファイルを変更したり、帳票ファイルを他システムで再利用するといった自由度の高い使い方が可能です。
帳票ファイル
シーオーリポーツでは直接プリンタへ帳票を出力する以外に、帳票をファイルに出力することが可能です。
出力可能な帳票ファイルとしてはPDFとHOS独自形式、XML、TIFFがあります。特にHOS独自形式は大量にページ数がある帳票のときコンパクトなファイルを生成します。
- ・ HOS独自形式(ドキュメントファイル)
- コンパクトなファイルサイズ
万全なセキュリティ - デファクトスタンダードなファイル形式
クライアントに別途プレビュー・印刷用ツールが必要 - (注)日本語・英語以外の言語の出力は未対応
- ・ XML
- データ交換に最適
データの2次利用、他システムとの連携に - ・ TIFF
- 各種帳票やCADの図面などを配布したい、またはFAXソフトと連携して出力したいときに有効。
PDFの標準セキュリティ機能に対応
Professional Edition や、Enterprise Edition ではPDFの標準セキュリティ機能に対応することで、暗号の強度、文書の変更、印刷といった操作の権限に対して制限を付加したPDFファイルの出力を行なうことができます。
また、セキュリティがかかったPDFファイルへのアクセスに対してパスワード設定をすることも可能です。
第三者による不正アクセスやドキュメントの改ざんを防止することができます。
外字の埋め込み
Enterprise Edition はドキュメントファイルやPDFファイルを作成する際に、外字を含めることが可能です。
市販の外字フォントやWindows外字エディタ等で作成した外字を使用することができます。
web環境での運用において問題となる人名や地名などの外字は独自の変換技術によりクライアント側には外字フォントがなくても表示・印刷ができます。
ランタイムライセンスフリー
シーオーリポーツのコントロールは、作成した帳票アプリケーションとともに配布することが可能です。
OLE機能を搭載
OLEオブジェクトをご用意していますので Excel のグラフや Word の文章などをフォーム上に自由に配置することができます。
コード生成ウィザード
マウスクリックによる対話入力で プログラムコード を自動生成します。これにより、開発の工数を大幅削減することが可能です。
カスタマイズ可能なプレビュー機能
帳票をプレビュー、印刷するビューコントロールは、文字列検索や特定のページのみの印刷など機能が豊富です。
また、そのままデフォルトの状態で使用するだけでなく、カスタマイズをすることも可能です。
Enterprise Edition には.NET版ビューコントロールをご用意、従来のActiveX版と同じ描画精度を持っています。
ClickOnce のアプリケーションも簡単に作成することができます。
帳票ファイル作成方法の指定
ドキュメントファイルを作成する場合、通常はメモリを使用しますが、フラグを設定することにより、メモリを使用する代わりにハードディスクを使用することが可能です。
大量の帳票ファイルを作成したり、webアプリケーションで同時に複数の帳票ファイルを作成する場合等、使用するメモリに制限がある場合に有効です。
web帳票アプリケーションの開発
webサーバで作成した帳票ファイルをクライアントへ配信することが可能です。
- ・ サービスプログラム
- webサーバでの印刷やロギング等のサービスを提供します。
- ・ ActiveX版ビューコントロール
- クライアントはActiveX版ビューコントロールをダウンロードして帳票をプレビューし、印刷を行ないます。
- ・ .NET版ビューコントロール
- クライアントは.NET版ビューコントロールをダウンロードすることなく帳票をプレビューし、印刷を行ないます。
ビューコントロールはプレビュー無しの直接印刷にも対応しています。クライアント側のプリンタに対して直接印刷を行なうことが可能です。
シーオーリポーツJNI
Java言語から利用するためのネイティブプログラミングインターフェイスです。
従来のVisual Basic でのプログラミングと同等に、「シーオーリポーツJNI」を使ってJavaでプログラミングが行なうことが可能です。
帳票ファイルの一括印刷
フォルダを指定するだけで、そのフォルダ下にあるドキュメントファイルを一括印刷する機能をご用意しました。
一括印刷を使う事によって、個別に印刷する事による煩雑な手続きを行なうことなく、自動的にまとめて印刷することができます。
例えば、複数トレイがあるレーザプリンタ等では、A4、A3、B4と異なる用紙を各トレイに入れておくことにより、一度の印刷指示で印刷させることができます。
編集子
編集子とは、データフィールドおよびリストフィールドに出力するデータの表示形式を制御するための記号群です。
シーオーリポーツでは帳票出力に必要とされる豊富な編集子(文字型編集子・数値型編集子)とプロパティをご用意しています。
動作環境
- 開発環境及び実行環境は、同じ環境にすることがマイクロソフト社においても推奨されております。 双方の環境を同じものにしていただきますようお願いいたします。
- ActiveX が使用可能な開発言語でしたら、下記に記載されていない環境でも動作すると思われます。 ただし、 ご使用になる場合は、十分に機能検証されることを推奨します。
- シーオーリポーツ Ver.9 のモジュールは 32bit のコントロールです。
そのため、Ver.9 のモジュールを使用するアプリケーションを 64bitOS 上で動作させるには、「アプリケーションを32bitモードで動作させる」設定を行なう必要があります。 - 提供元のサポートが終了した製品は、「
製品名」のように表示しております。
開発環境
開発ツール
Visual Basic 6.0Visual Studio .NET 2002Visual Studio .NET 2003Visual Studio 2005Visual Studio 2008
※「Express Edition」は動作保証の対象外となります。
※ Visual Studio 2010 では動作保証をしておりません。詳細はこちらをご参照ください。
開発言語
- Visual Basic
- Visual C#
OS
Windows 2000Windows XPWindows Server 2003Windows VistaWindows Server 2008Windows 7Windows Server 2008 R2
運用環境(Windowsアプリケーション時)
OS
Windows 2000Windows XPWindows Server 2003Windows VistaWindows Server 2008Windows 7Windows Server 2008 R2
運用環境(webアプリケーション時 Enterprise Edition のみ)
サーバ
OS
Windows 2000Windows Server 2003Windows Server 2008Windows Server 2008 R2
クライアント
OS
Windows 2000Windows XPWindows Server 2003Windows VistaWindows Server 2008Windows 7Windows Server 2008 R2
ブラウザ
- Internet Explorer 6.0 以降
各エディションの情報
シーオーリポーツ Ver. 9 は「Standard Edition」「Professional Edition」「Enterprise Edition」の3つのエディションに分かれています。
なお Ver.8.5 まで提供しておりました「Version 4.X 互換DLL」は開発を終了したため、Ver.9 には含まれておりません。
Standard Edition
文字コードにS-JISを採用したエディション。EAN-128、QRコードなどのバーコード印刷のほか、HOS独自形式、PDF、TIFFでの電子帳票出力機能を装備。
- Ver.7 および Ver.8.5 Standard Edition とは共存できません。
- ASP および ASP.NET での動作保証はしておりません。webアプリケーションで帳票を出力する場合は Enterprise Edition をご利用ください。
Professional Edition
クライアント/サーバでの利用に対応。EAN-128、QRコードなどのバーコード印刷のほか、HOS独自形式、PDF(暗号化)、TIFFでの電子帳票出力機能を装備。
- Ver.8.5 Enterprise Edition および Ver.9 Enterprise Edition とは共存できません。
- ASP および ASP.NET での動作保証はしておりません。webアプリケーションで帳票を出力する場合は Enterprise Edition をご利用ください。
Enterprise Edition
weサーバでの印刷、web帳票配信機能に対応。Professional Edition の機能に加え、Javaインターフェース(JNI)、PDFへの外字埋め込み機能、XML形式ドキュメント出力、ログ出力機能を装備。
- Ver.8.5 Enterprise Edition および Ver.9 Professional Edition とは共存できません。
機能比較表
ライセンス体系
開発者お一人につき「開発ライセンス」が1ライセンス必要です。
同一事業所内で複数の方が同一製品を使用する場合、「追加ライセンス」を購入することができます。
追加ライセンスはライセンスのみのご提供のため製品CD-ROMは含まれませんが、製品の全ての機能を利用することができます。
なお、ライセンスは各製品固有のライセンスです。
ダウングレード、または別製品のライセンスとしてお使いいただくことはできません。
【開発時】
ユーザサポートページで、開発ライセンスまたは追加ライセンスを「製品登録」することにより、登録者に「開発」を行なう権利が発生します。
【運用時】
ランタイムライセンスフリーですので、登録者は、モジュールを複数の環境へ配布することができます。
ただし「フォームエディタ」や「外字抽出ツール」は配布可能なモジュールではございません。運用環境で、登録者以外の方がフォームエディタ等を使用する場合には、別途、開発ライセンスを購入する必要があります。
また、フォームエディタをお使いにならずに各モジュールを使用したプログラムを開発する場合も、開発ライセンスが必要です。