「シーオーリポーツ Ver.10」はActiveX版のプログラム制御型帳票ツールです。

帳票レイアウトを設計するための『フォームエディタ』と、VB.NET、C#等のプログラム言語から利用し、帳票の印刷、独自形式の帳票ファイル、PDF、TIFF等の出力を行なう『描画コントロール』、独自形式の帳票ファイルをプレビュー・印刷するための『ビュアー』『ビューコントロール』で構成されています。

前バージョンである「シーオーリポーツ Ver.9」についてはこちらをご覧ください。

.NETで開発する場合は シーオーリポーツ for .NET Ver.2 をご利用ください。
Javaで開発する場合は シーオーリポーツ for Java Ver.2 をご利用ください。

特長

柔軟なライセンス体系

開発ライセンス

直接的/間接的に関わらず、シーオーリポーツ製品の機能を組み込んだアプリケーションを作成する際に必要となるライセンスです。
開発ライセンスは開発担当者1名に1ライセンス必要です。ランタイムモジュールを再配布する権利を含みます。

ランタイムライセンスフリー

シーオーリポーツはフォームエディタを除く各種ランタイムモジュールを、作成した帳票アプリケーションと共に使用許諾契約書にしたがって自由に再配布することができます。

主な機能

フォームエディタ

フォームエディタ(クリックして拡大)

フォームエディタ(クリックして拡大)

帳票レイアウトを作成するためのグラフィックエディタです。
マウス操作で帳票設計を簡単に行なうことができます。
多彩な描画機能を持ち、グラフィックツールのような操作性により帳票レイアウト作成を簡単に行なうことができます。

JIS2004対応

JIS X 0213:2004(JIS2004)に対応しました。
拡張された文字を使用するには、JIS2004に対応したフォントを使用する必要があります。

サロゲートペア文字にも対応

サロゲートペア領域の文字をそのまま扱うことができます。
合成文字(結合文字)については、ドキュメントファイルのみ対応しています。
直接印刷やPDF・TIFFでは未対応です。

バーコード

GS1-128(UCC/EAN-128)やカスタマバーコードなどのメジャーな1次元バーコードはもちろんのこと、QRコードやPDF417バーコードといった2次元コードも出力できます。
シーオーリポーツ独自の描画方法を採用することで、バーコードフォントや専用プリンタは不要です。
プリンタドライバの解像度に適したバー幅・間隔を自動計算するため、精度の高いバーコードを簡単に作成できます。
バー幅、スペース幅を個別に設定することも可能ですのでコンビニ収納代行用のGS1-128(UCC/EAN-128)の様に高い精度を要求されるバーコードをパソコン用プリンタで出力することも可能です。

レイヤ機能

レイヤ

ひとつのフォームファイル内に複数のレイヤが定義できます。

複写式の納品書・請求書・受領書のように少しずつ異なる帳票レイアウトも、共通部分と相違部分を別々のレイヤ上に設計することにより、ひとつのフォームファイル内で簡単に作成できます。
TWAINに対応しているので既存の帳票イメージをスキャナで読み込んで再利用することも可能です。

帳票ファイル

シーオーリポーツでは直接プリンタへ帳票を出力する以外に、帳票をファイルに出力することが可能です。
出力可能な帳票ファイルとしてはPDFとHOS独自形式、XML、TIFFがあります。
にHOS独自形式は大量にページ数がある帳票のときコンパクトなファイルを生成します。

・ HOS独自形式(ドキュメントファイル)
コンパクトなファイルサイズ
万全なセキュリティ
・ PDF
デファクトスタンダードなファイル形式
クライアントに別途プレビュー・印刷用ツールが必要
・ XML
データ交換に最適
データの2次利用、他システムとの連携に
・ TIFF
各種帳票やCADの図面などを配布したい、またはFAXソフトと連携して出力したいときに有効。

PDFの標準セキュリティ機能に対応

暗号の強度、文書の変更、印刷といった操作の権限に対して制限を付加したPDFファイルの出力を行なうことができます。
また、セキュリティがかかったPDFファイルへのアクセスに対してパスワード設定をすることも可能です。
第三者による不正アクセスやドキュメントの改ざんを防止することができます。

外字の埋め込み

ドキュメントファイルやPDFファイルを作成する際に、外字を含めることが可能です。
市販の外字フォントやWindows外字エディタ等で作成した外字を使用することができます。
web環境での運用において問題となる人名や地名などの外字は独自の変換技術によりクライアント側には外字フォントがなくても表示・印刷ができます。

コード生成ウィザード

マウスクリックによる対話入力でプログラムコードを自動生成します。これにより、開発の工数を大幅削減することが可能です。

ドキュメントファイル出力時にも重ね打ち描画に対応

従来のバージョンでも印刷時に重ね打ちは可能でしたが、ドキュメントファイル出力にも対応しました。
例1:リストの1レコードのみのフォームファイルを作成し、これを重ね打ちでずらしながら描画していくことで、行・列数が可変のリストを実現できるようになります。
例2:A5サイズで設計された2つのフォームファイルを、1ページのA4サイズのドキュメントファイルとして出力できるようになります。

リストフィールドのセルの結合


リストフィールドの複数セルに渡る行・列を結合することができるようになります。

カスタマイズ可能なプレビュー機能

帳票をプレビュー、印刷するビューコントロールは、文字列検索や特定のページのみの印刷など機能が豊富です。
また、そのままデフォルトの状態で使用するだけでなく、カスタマイズをすることも可能です。

帳票ファイルの一括印刷

フォルダを指定するだけで、そのフォルダ下にあるドキュメントファイルを一括印刷する機能をご用意しました。
一括印刷を使う事によって、個別に印刷する事による煩雑な手続きを行なうことなく、自動的にまとめて印刷することができます。
例えば、複数トレイがあるレーザプリンタ等では、A4、A3、B4と異なる用紙を各トレイに入れておくことにより、一度の印刷指示で印刷させることができます。

編集子

編集子とは、データフィールドおよびリストフィールドに出力するデータの表示形式を制御するための記号群です。

シーオーリポーツでは帳票出力に必要とされる豊富な編集子(文字型編集子・数値型編集子)とプロパティをご用意しています。

動作環境

  • 開発環境及び実行環境は、同じ環境にすることがマイクロソフト社においても推奨されております。実行環境は開発された環境と同じ設定をしていただきますようお願いいたします。
  • 仮想化環境を含む、特定の環境についての動作保証およびサポートをしておりません。実マシン・仮想化環境に関係なく、シーオーリポーツをご利用中に何らかの問題が発生した場合、それが弊社環境でも再現されるものであれば、調査・対応をさせていただきます。
  • ActiveX が使用可能な開発言語でしたら、下記に記載されていない環境でも動作すると思われます。 ただし、ご使用になる場合は、十分に機能検証されることを推奨します。
  • シーオーリポーツ Ver.10 のモジュールは 32bit のコントロールです。
    そのため、Ver.10 のモジュールを使用するアプリケーションを 64bitOS 上で動作させるには、「アプリケーションを32bitモードで動作させる」設定を行なう必要があります。

開発環境

開発ツール
  • Visual Studio 2012
  • Visual Studio 2013

※「Express Edition」は動作保証の対象外となります。
※ Visual Studio 2010 では動作保証をしておりません。詳細はこちらをご参照ください。

開発言語
  • Visual Basic
  • Visual C#
OS
  • Windows Server 2008
  • Windows 7
  • Windows Server 2008 R2
  • Windows Server 2012
  • Windows 8.1
  • Windows Server 2012 R2

運用環境(Windowsアプリケーション時)

OS
  • Windows Server 2008
  • Windows 7
  • Windows Server 2008 R2
  • Windows Server 2012
  • Windows 8.1
  • Windows Server 2012 R2

運用環境(webアプリケーション時)

サーバ

OS
  • Windows Server 2008
  • Windows Server 2008 R2
  • Windows Server 2012
  • Windows Server 2012 R2

クライアント

OS
  • Windows Server 2008
  • Windows 7
  • Windows Server 2008 R2
  • Windows Server 2012
  • Windows 8.1
  • Windows Server 2012 R2
ブラウザ
  • Internet Explorer 9 以降

機能比較表

マニュアル

シーオーリポーツ Ver.10 製品版に含まれるマニュアルをご覧いただけます。
マニュアルは、ユーザサポートページ内参考資料ページにございます。

ライセンス体系

開発者お一人につき「開発ライセンス」が1ライセンス必要です。
同一事業所内で複数の方が同一製品を使用する場合、「追加ライセンス」を購入することができます。
追加ライセンスはライセンスのみのご提供のため製品CD-ROMは含まれませんが、製品の全ての機能を利用することができます。

なお、ライセンスは各製品固有のライセンスです。
ダウングレード、または別製品のライセンスとしてお使いいただくことはできません。

【開発時】

ユーザサポートページで、開発ライセンスまたは追加ライセンスを「製品登録」することにより、登録者に「開発」を行なう権利が発生します。

【運用時】

ランタイムライセンスフリーですので、登録者は、モジュールを複数の環境へ配布することができます。

ただし「フォームエディタ」や「外字抽出ツール」は配布可能なモジュールではございません。運用環境で、登録者以外の方がフォームエディタ等を使用する場合には、別途、開発ライセンスを購入する必要があります。
また、フォームエディタをお使いにならずに各モジュールを使用したプログラムを開発する場合も、開発ライセンスが必要です。