Azure App Service を FTPサーバの代わりに使用する
こんにちは、開発担当の Masa です。
現在、帳票クリエータ Ver.4 for Java のクラウド上での動作を検証しています。検証開始に伴い、急遽テスト用のFTPサーバ(外部公開)が必要になりました。
テストで一時的に使用するだけなのでとにかく手間のない方法でサーバを構築したくて、Azure App Service を FTPサーバの代わりに使用することにしました。
サービスの作成
まずは Azure ポータルで「App Service」を選択しサービスを作成します。
一時的なものなので、地域で「Japan East」、スペック(プラン)で「開発/テスト」の「F1(無料)」を選択した以外は特に気にせずデフォルトで作成しました。
デプロイが正常に完了するまで待ちます。
デプロイが完了しました。実は、この時点で既にFTPでアップロードが出来る状態になっています。
「アプリのデプロイを管理します。」のリンクから「デプロイセンター」を表示します。
ファイルのアップロード
「デプロイセンター」で「FTPS資格情報」を表示します。
「FTPS資格情報」の「FTPSエンドポイント」、「ユーザー名」、「パスワード」を使用して FileZilla からアップロードしてみたところ、正常にアップロードされました。ディレクトリの作成も可能です。
なお、「FTPS」とありますがデフォルトだと「FTP」プロトコルも使用可能です。
これは、サービスの「構成」「全般設定」で、「FTPの状態」が「すべて許可」になっているからです。
FileZilla だけでなく、帳票クリエータ Ver.4 for Java からのアップロードも成功しました。
通常であれば、VM を作成してFTPサーバを構築しますが、テストで一時的に使用するだけでとにかく簡単にFTPアップロードがしたいという場合はありなんじゃないかなと思います。