シーオーリポーツビュアーElectron版を試作してみた
パッケージ製品開発担当の大です。こんにちは。
今回はElectronの話題です。Atomエディタを始めとして、Visual Studio CodeやSlackにも採用されるなど、今年はElectronがずいぶん話題になりましたね。最近ではMac App Store向けのビルドもサポートされたり、Windows/Macでアプリの自動更新が可能になったりと(参照)進化もめざましいです。今後が楽しみですね。
HOSのシーオーリポーツビュアーのマルチプラットフォーム担当はいまのところJavaFX版なんですが、ちょっと浮気してElectronにも手を出してみました。
Mac版
諸事情によりコード晒すのは無しでスクリーンショットのみでお送りします。
ツールバーはダミーです。こんな感じになるという雰囲気だけ。
Photonというライブラリを使用しています。
Mac OSの場合はメニューは画面上部のメニューバーに表示されます。
ファイルダイアログはOSネイティブのものが開きます。
ドックのアイコンの右クリックメニューに、最近開いたファイルが表示されます。
Windows版
Windowsではウィンドウにメニューがつきます。メニューの項目をOSごとに変えるのもそんなに難しくはないですね。
ツールバーは、あんまりWindowsにそぐわない感じがします。Windows向けにリボンUIみたいなのとかあると良さげですね(ちゃんと探してないですが)。
Linux版
Ubuntu 14.04でも動かしてみました。ツールバーはわりと合ってる感じですね。ランチャのアイコンも悪くない感じです。
感想
(個人の感想です。念のため。)
今回Visual Studio 2015 + TypeScriptで開発したのですが、正直NetBeansでJavaFXで開発するほうが楽です。特に、メインのプロセスとレンダラープロセスとのやりとりの部分は、いろいろ面倒くさいですね。JavaFXでWebViewとやりとりするほうが簡単です(慣れもあるでしょうが)。
あとJavaFXに比べてかなり重いのも気になりました。
ただ、JavaFXはいまいち流行っていないというか、盛り上がらないんですよね。HTMLページに埋め込むという利用方法も、Chrome、FirefoxがNPAPI対応止めたりEdgeも対応してなかったりで(参照)現実的ではなくなってきました。
それに比べて、Electronは活発に開発がすすめられてますし、わくわくしますね。
引き続き注目していきたいと思いました。